整体はいつ受けるのが良いのだろうか?整体の効用を考える
私は整体師をやっていますが、整体の利用に関して我々が考えている事と利用者の方々との認識に多少のギャップが有ります。
もちろん利用者の方々も千差万別ですから、我々に何を求めてくるかは人それぞれです。
そこを理解したうえで、少し私の認識を修正したほうが良いなと最近感じています。
整体を利用するタイミング
整体を利用するタイミングは、三つに分類されると思います。
一つ目が、体調管理・病気予防のために定期的に整体の施術を受けるという物です。
この中には、疲労回復のために定期的に利用するという方もここに含まれます。
二つ目が、腰痛などの症状が出たら施術を受けるという方です。
このパターンは、施術希望される中で一番多くいらっしゃいます。
三つ目が、症状が出て回復期になってからお見えになる方。
このパターンが、最近増えてきています。
整体の効用
整体とはどういうものかを、少し解説します。
整体はいろいろな流派が有りますから、これが整体という定義は難しい所です。
整体は「整えるカラダ」という字ですから、難しく考えずに「身体のバランスを整える」ための手技療法と考えてもらえばよいと思います。
そのための方法が、流派によって違います。
整える中心を、骨盤に沿えるのか頸部に沿えるのかなどいろいろあります。
私はまず骨盤を整え、関節の可動性の左右差を調整します。
また筋肉の、コリ・ハリ・硬結なども筋肉マニュピレーション(マニュピュレ)で整えていきます。
骨盤・関節・筋肉を整えることで、血液・リンパ液の流れが改善されると考えています。
血液には、栄養素・酸素・免疫細胞・各種ホルモン・メッセージ物質など多様なものが流れています。
血流が止まれば、人間は即死してしまいますよね。
血流の良しあしが、健康の最重要項目と言っても良いかもしれません。
またリンパ液には、免疫細胞や老廃物が運ばれていきます。
この流れを整えるのが、整体の重要な施術の一つとなりなります。
整体は回復期に重要
整体の学院では、腰痛や肩こりなどの症状の改善のための講義を中心に習ってきます。
この指導のため、どうしても症状のある方を中心に施術を考えてきました。
まだ一部ですが、症状の回復期やリハビリの必要な方のご利用が増えてきています。
今まであまり対応していない方たちが、お見えになってきてます。
日本の医療現場では、重度の患者さんへのリハビリは対応されていますが、軽度のものや医療によるリハビリが終了した方へのケア体制が整っていないのが原因なのかもしれません。
整体の現場も、回復期の方に対応できる体制を整える時期かもしれません。
高齢化社会を、迎えるこれからの時代重要ですね!!
回復期の施術
私は回復期の方には、運動療法を取り入れています。
もちろん筋肉をつけるためのトレーニングではありませんから、強弱は比較的軽い施術を選んでいます。
よく使っている施術法は、ストレッチ・操体法・PNFなどです。
筋肉をマニュピュレだけでほぐすより、ほぐした後に動かしてあげると可動性や痛みが改善される場合が多くあります。
まだまだ研究の余地は多くありますが、徐々に増えている利用者のタイプです対応を急がないといけません。
まとめ
手技療法は、もみほぐしなどの慰安目的では生き残れませんので、医療とのはざま近くまで近寄ることも必要かもしれません。
ただ各種法律が有りますから、十分な注意が必要です。